ハイレベルなスポーツへの主張が響く
- カテゴリー:スポーツ
- サイズ:17~22インチ
- 扁平率:55~30%
- 発売:2021年3月
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ハイレベルなスポーツへの主張。トレッドデザインは独自性を謳いつつも「DX640」の流れを汲む。違いは溝とブロック面の割合、そうシーランド比が小さくなっている、スポーツ系にとっては重要。
製品情報
DAVANTIからスポーツタイヤが投入されました。「PROTURA SPORT(プロトゥ-ラ スポーツ)」がそれ。
DAVANTIは2019年に国内初登場、英国メーカー(製造は中国)としながらもアジアンタイヤ同様のコストパフォーマンスに拘ります。スポーツコンフォートからコンフォート、そしてSUVまで一気にラインアップを実現しました。
それまでのフラッグシップはスポーツコンフォート「DX640」、パッセンジャーカーとSUVをターゲットにUHP(ウルトラ・ハイ・パフォーマンス)を強調。ダイナミック、革新的、応答性の3つをコンセプトに相応の評価を得ています。
そこに投入された「PROTURA SPORT」は更なるハイレベルなスポーツへの主張になるかと。トレッドデザインは独自性を謳いつつも、「DX640」の流れを汲んでいるのは間違いない。見た目で既に明らかです。
違いはグリップを更に高めるため溝とブロック面の割合、そうシーランド比が小さくなっていると想像します。
これスポーツ系にとっては重要。例えば溝が全くないレース用のスリックはシーランド比0%。一般的なコンフォートで30~40%。スタッドレスで50%前後と言われます。「PROTURA SPORT」について具体的指針を見出せないけれど、当然ながらコンフォートのそれよりも小さい比率を実現しているはず。
また縦溝は深さを加減、しかし4本化することでウェットへの対応性を高めます。横溝も最適化を果たしグリップへの優位性を保ちます。
関連でタイヤの摩耗率を示すTreadwear(トレッドウェア)、「PROTURA SPORT」は係数400だという。数値が少ないほどグリップ力が高いと言われるけれど、厳密には摩耗率とグリップは比例しないという説も‥
ただ目安としてやはり少なければグリップは高いと受け止められています。で「DX640」の係数は440だというから「PROTURA SPORT」の向上は期待されます。
因みにだけれど、アジアンタイヤのスポーツでコンペティションレベルに配置されるNANKANG「NS-2R」はどうよ? 実は複数の摩耗係数を設定、120と80、そして180を保持。(オートウェイの取り扱いは120と80)やはりかなりのレベルですね。
ただ数値が低いからハイグリップ、とは単純に決められない。飽くまでも耐摩耗性を記したものだから、と繰り返すけれど、まぁ「ATR SPORT2」レベル、と捉えたならハイグリップと示しても良いのでは。
それとDAVANTIは柔らかい、という体感が一部で見られます。サイド剛性に起因するところと想像するも、空気圧が影響しているケースもあるよう。タイヤ規格に沿った充填をまずは確実に行いたい。
搭載技術
DAVANTIは英国メーカーとして研究開発を自国や他欧州諸国で行います。今回、トレッドデザインは左右非対称パターンを採用。また新開発のシリカをコンパウンドへ配合、特殊配合技術と最新式のトレッド設計技術を組み合わせ開発されたという。
これによる狙いは優れたグリップ性能や操作性、快適な乗り心地の実現です。スポーツの方向付けながらセダンやミニバンへも推奨。カテゴリー横断でも車種特性を最大限発揮出来る器用さを備えている、ということでは。
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インプレッション
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- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
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ウエットも安心感があります。かなり高速(×2ぐらい)でも回転バランスに不安は感じません。静粛性は以前履いていたDL SPORT MAXXより全然静かで硬さも感じません。ただ、ショルダーかサイドウォールが柔らかいのか、空気圧が低めだとかなり腰砕けになるので、高めに、そしてこまめにチェックした方が良いと思います。