HIFLYにおけるSUV系VIGOROUSシリーズの一角を担う
- カテゴリー:SUV(A/T)
- サイズ:15~17インチ
- 扁平率:75~60%
- インプレッション募集中
トレッドパターンは独創性を生み出したもの。形状の異なるブロックをセンターからショルダーまで配置、鋭くカッティングされた溝の切れ込みによる排水、排泥効果は高いと判断。
製品情報
HIFLY「AT601(エーティーロクマルイチ)」は、4×4オフロードのA/T(All Terrain)、そうオン・オフ対応のオールラウンドです。HIFLYにおけるSUV系「VIGOROUS(ヴィゴラス)」シリーズの一角を担います。
「VIGOROUS」シリーズは、オン・オフ問わずHIFLYラインアップのSUVブランドとして定着。しかもシリーズは一応SUV全フォローを実現。オンロードに傾倒することなく、4×4オフロードのA/T、M/Tまでも配置します。但しこれはグローバルでのこと、国内では削除、簡素化された製品名で定着しています。
因みにオンロードは「HP801」と「HT601」。A/Tが「AT601」、そしてM/Tが「MT601」となります。この体系は他のアジアンタイヤメーカー(ブランド)と比較しアドバンテージになるはず。
世界的SUV人気はオフロードも取り込み、しかも本格的な走破性を求めるユーザーに留まらず、街中メインのドレスアップに対するフォローも見逃せないレベルになっています。そこで注目されるのがオン・オフ対応のオールラウンド、そうA/Tタイヤです。
A/Tタイヤの特性はオン・オフという背反条件の対応性。高いオフロード走行を実現すると同時に、オンロードにおいても快適な走りを実現します。そして見た目のワイルドさも相応を果たします。
本来ワイルドさを満たすM/Tを欲するもそこは日常性を諸々考量、A/Tへの意向を示します。従ってA/TながらよりM/Tへ近いデザインを持つ製品が注目される訳です。
実はそれを取り入れたのがR/Tという括り。M/TとA/Tの中間になる新しいジャンルを謳います。R/TとはRugged Terrain、でこぼこ、ごつごつした、起伏のある地形や路面に対する特化性能を持つというもの。ただ波及の勢いは今一つ、僅か一部投入に留まっています。
ということで定着性の高さはA/Tが圧倒的。アジアンタイヤでも各メーカーから多彩な製品が多数投入されています。それで「AT601」はどうよ?
主張は排水性を確保した上で快適さも追求、静粛性も備えている。様々な路面状況で高い走破性を発揮、且つ快適性も追求。オフロードでもトラクションを確保できるパターン設計を採用し安心な走りを提供するという。
トレッドパターンは独創性を生み出したもの。形状の異なるブロックをセンターからショルダーまで配置、鋭くカッティングされた溝の切れ込みによる排水、排泥効果は高いと判断。またサイドにも伸びる特殊形状のブロックでデザートでのトラクション効果、更には石や岩へのヒットに対する防御機能も果たすのでは。
ただブロックの低さ、というか溝の浅さは気になるところ。M/Tに比較すればオンロード性能も備えることから仕方ない。それでも今少しのゴツゴツ感、ワイルドさを感じたい。
実はこの傾向、アジアンタイヤのA/Tに比較的多く感じることです。更なるワイルドな形状は一転A/Tにとってブロックのヨレや破損などのマイナスへ繋がる懸念が高まります。対応を高めるには剛性を重視したコンパウンドの採用と、更なる強健なブロックデザインが求められます。そうメジャーレベルに拘ること‥
「AT601」へそこまで求めるのはどうよ? 価格重視の展開でA/Tタイヤの妥協はこの点になるかと。他のカテゴリー同様に安価でこの性能レベルならという判断が成されるか、悩ましいところでもありますが‥