スタンダードの大枠は同一ながらスポーツコンフォート寄り
- カテゴリー:スタンダード
- サイズ:13~16インチ
- 扁平率:70~55%
- 発売:2024年3月
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シリーズは製品それぞれに方向性の指針を微妙にとっている。「M-2」がコンフォート寄りなのに対し「M-20」はスポーツ寄り。そして「M-20 PRO」がその中間、スポーツコンフォート寄りになる。
製品情報
MOMO「OUTRUN M-20 PRO(アウトラン エムニジュウ プロ)」は、2024年3月より日本国内でも発売を開始したスタンダードタイヤです。
従来品を「OUTRUN M-20」とし、排水性に拘りウェットでの走行性能向上を謳います。構造を最適化しており、バランスの取れた走りと乗り心地の良さも実現するという。踏襲する「OUTRUN M-2」シリーズの最後発として進化を感じるところです。
ただシリーズは製品それぞれに方向性の指針が微妙に異なります。「M-2」がコンフォート寄りなのに対し「M-20」はスポーツ寄り。そして「M-20 PRO」がその中間、スポーツコンフォート寄りになろうかと。スタンダードの大枠は同一としながら、微妙なアクセントをつける様があるような‥
製造国は「M-2」中国、「M-20」インドネシア、「M-20 PRO」ベトナムです。価格は195/65R15(2024年5月現在)で確認すると、「M-2」6,310円、「M-20」6,600円、「M-20 PRO」6,600円です。
サイズ展開は「M-2」14~16インチ、「M-20」13~15インチ、「M-20 PRO」13~16インチです。導入間もないなど状況が異なるし、この点は参考に留めておきたい。
基本ベースを同一としながら性能の方向性と製造国を別にする性格は、シリーズを超えた別ブランドにも繋がる捉え方が出来そう。しかし、企画設計をするEngineered in Italyは不変なので、全てにおいて「M-2」シリーズの枠内というのが適切かと。
「OUTRUN M-20 PRO」のアピールはこうなります。ワイドなストレートグルーブとショルダーに横溝を配置したトレッドパターンを採用。排水性に優れ、ウェット路面での走行性能を向上させています。
曲線的なサイプを施したシンプルなトレッドデザインをベースに、タイヤ構造を最適化することで、バランスの取れた走りと乗り心地の良さを実現しています。
繊細なデザインを構築するのは先進性を得ている印象が大きい。最後発の優位性を持ってのことかと。総じて括ればその訴えを受け入れることになる。ただ性能の好みによりシリーズ内で選択肢が変わる、十分ある事だと思います。
元来MOMOの認知は高い。タイヤ製品においても例外とはならず。そう同様の興味を引き寄せています。ただスポーツ志向の要求には少しばかり隔たりがあるのも事実です。「M-20 PRO」がその穴埋めになるのか興味を持っています。