SUV専用にもvfmのコンセプトを波及
- カテゴリー:SUV(H/T)
- サイズ:18~19インチ
- 扁平率:60~50%
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トレッド面の縦溝に刻まれるのこぎり歯のような形状であるセレーションが、気柱共鳴音を軽減し静粛性の実現に貢献。ショルダーの剛性を上げ、コーナリングの安定性とブレーキングの効きを向上。
製品情報
ZEETEXのSUV専用、H/T(Highway Terrain)=高速走行対応に括られるのが「SU1000 vfm(エスユーセン ブイエフエム)」です。SUVにも「vfm(Value for Money)」のコンセプトを波及、価格以上の製品レベルを提供するのが使命です。
特徴は、SUV・クロスオーバーに適した多彩な環境下でも耐えるトレッドデザインを採用。静粛性と安定したハンドリングを実現し、高速走行やコーナリングにおける安全性を提供するという。
具体的には、トレッド面の縦溝に刻まれるのこぎり歯のような形状であるセレーションが、気柱共鳴音を軽減し静粛性の実現に貢献します。またショルダーの剛性を上げ、コーナリングの安定性とブレーキングの効きを高めます。更に特殊コンパウンドを採用するトレッド面全体で、微細な振動を吸収し快適さを果たすというのが主張点。
ZEETEXにおける「vfm」は Value for Money のこと。各シリーズに添えられる現在、安さの象徴を超え性能とコストの両立に主眼を置きます。「SU1000 vfm」においてもそれが享受されます。
近年のアジアンタイヤにおけるSUVカテゴリーは、メジャーをも圧倒する勢いで各メーカー(ブランド)が積極投入を果たしています。オンロードに限らずオフロードにもその範囲は及び、SUV/4×4全体を取り込む姿勢が堅調です。その結果、製品投入数だけならスポーツをも凌ぎカテゴリー随一を誇ります。
そこに配置される「SU1000 vfm」の評価は静粛性の追及になるはず。ただ車種特性と走行環境で評価が分かれるところでもあります。正直サイド剛性とのバランスがマッチすれば主張そのものを受け入れられるかと。
これは「vfm」というよりもZEETEXの製品継承によるところが大きい。ブランド誕生は2005年と新しい、その点では新興勢力と言えるでしょう。しかし、2016年に登場した「HP2000 vfm」から状況は一変、vfmがラインアップの中心になる動きが進んだことで全体的な評価レベル向上に繋がっています。
なお「SU1000 vfm」は国内導入から一定の経過を経ています。その間、更なるサイズ拡大を見守っていましたが叶わず。ここはやや不満なところ。製造は「vfm」共通となる中国です。