2021年9月12日、スポーツランドSUGOでのスーパーGT第5戦を観に行くこと、同時にDAVANTI「DX640」の高速走行を同時展開するはずが・・・ 結果はこちらの理由で双方かなわず。
しかぁし、2週間後の2021年9月26日に「DX640」の高速走行を実証。しかも、立場を変えて臨んでみました。
アシスタントの駆る助手席で真の高速走行を体感す!!
本来なら私が運転しアシスタントを助手席に、というのが通常パターンかな。しかしながら、今回それができず、表題のようなケースを実践する運びとなりました。いつもなら運転席のみでタイヤの実証をはかります。しかし、こんなケースもたまにはいいでしょう。
早速、車を用意しアシスタントヴァージョンを作成。その本質を探るべく、往復約120kmの走行へ向け体制を整えます。今回の「DX640」については空気圧を以下のように設定。(前:260kPa、後:250kPa) いざ出陣。
高速での全体像を掴む
最寄りのインターチェンジより高速道路へ合流。まずこの時に感じたことは静か〜、スムーズ〜、という2点かな。更なる加速、合流ではその力量を思う存分期待させます。合流直後、キープレフトでタイヤの持てる性能を試します。その結果、一般道と何ら変わらない性能の良さを感じることになるのでは? ところが、これがややずれた見解であったことを後に知ることに。詳細は後ほど。
走行時の滑らかさに驚く!!
その余韻を持ちつつ、いよいよ高速走行の本質に臨みます。基本、法定を超えるようなスピード域はタブー視しています。従いその範囲内で今回の評価作業に終始しました。
まずは走り全般として言えること。「DX640」は路面に大きく左右されること。これ間違いない。荒れた路面ではそのすべてを拾い、加速域かと疑うほど。ところが、滑らかな新しめの舗装路においては、それが皆無。そう、一般道のドライ路面における最高の評価をしたあの感触がまさに蘇ります。この2つの側面を持ち合わせます。
今回、ほぼ5:5の割合でそれぞれの状況がつくり出されており、明らかに路面への依存度が高いタイヤである、と結論付けました。このことは、速度域90kmくらいから徐々に明確化していき、法定速度限界値で明らかな姿となります。
しかしながら、それでも全体としてはやはり滑らかであるというのが勝るでしょう。本線への合流、車線変更時いずれの場合においてもその感触を実証しました。
静粛性はどうよ?
こうなると、次の興味は必然的に静粛性へと向います。ひとことで言えば静か~、というのにつきます。路面の違いはあるにしろ、あらゆるシーンにおいてタイヤから発せられるノイズがこのレベルに近いものであると思います。静か~、という言葉を連発する所以はこんなところからでは!
燃費は精密性を求め今回はマジで測定
今回の燃費測定に関しては、過去のひきずりを無くし、高速道路オンリーでの燃費測定に終始しました。その結果、116.2kmの走行で、平均燃費15.0km/lをたたき出しました。当初から燃費に対する期待は十分もっていたのですが、総走行距離674.9kmにおいて高速走行でこれだけの数字を出すとは正直素晴らしい、という評価です。
まあ、高速走行へ至る過程を含めその全てを高速走行に該当させてしまえば、今回ほどの数値にはならなかったかも。その点においては、厳密化したことで有意義な数値を見いだすことが出来た、と考えています。
高速走行をまとめてみる
まとめなので、多少重複することもありますがご勘弁を。本線に合流すべく車線を加速。これまで運転席では感じられなかったスムーズな加速感が助手席でじわりじわり響いてきます。4速、5速、6速で一気に合流速度域に到達し、そのまま合流。
5速、6速においてじっくりタコメーターを見ていなかったのが反省材料としてあるけれど、5速3,000、6速3,500において合流キープを確保。スムーズな動きに対する安定性、まずは大きく評価した点です。決して無茶をしない優しい運転は、タイヤに対してもその反応は非常に有効。
6速キープで車線変更。速度域が異なる明らかな低速車をかわし、またキープレフトへ位置取りをする。
ここで路面がスパッと切り替わる。状況はまさに激変。それまでの静かな安定路線から、高音が突出したかなり耳障りなノイズに切り替わります。これが路面の変化。前に示したけれど、荒さをはじめとするマイナス要因をもつ路面環境においては、タイヤの性格は一変します。
しかしながら、この状況は決してマイナスへの評価を高めるばかりではありません。実は、タイヤのもつグリップ性能が高度に威力を発揮する路面でもあり、決して見劣りする一面ばかりを強調するものではないのです。その証として、この路面における車の挙動に関しては、左右への移動に際し非常に敏感な動きを見せてくれました。
ただ、どうしてもタイヤから伝わる感触が非常に重々しく、それまでの「DX640」に対するイメージが損なわれるという側面も持ち合わせています。タイヤ性能に対する評価が実は好意であるにも関わらず、マイナス要因として誘発されてしまうのは、ちょっと残念だな。
しかし路面が改善し、いわゆる「DX640」に対してドンピシャであれば、すべてはクリア化され、タイヤの不安もすべて享受できるものへとなり得ます。ここが惜しいところ。アジアンタイヤのスポーツコンフォートとしては、評価する点多し。しかし、マイナス要因を顧みれば残念な点も多し。それが高速走行でもっとも明確になるシーンかな!
次回の予定
いよいよ最終のまとめ記事になります。実は、3年も続ければ本質に到達することも可能。しかし、そこまでは・・・ ということで、これまでの体感した各性能についてまとめようと思います。
ターゲットはパッセンジャーカーとSUV
- カテゴリー:スポーツコンフォート
- サイズ:16~22インチ
- 扁平率:60~30%
- 発売:2019年8月
ターゲットはパッセンジャーカーとSUVだという。既存サイズは16 ~ 22インチ、30 ~ 60%扁平まで構築するし、なるほど! これならパッセンジャーカー、いわゆるUHPへの主張も頷けそう。