向上効果を強調するのはドライ路面
- カテゴリー:スタッドレス
- サイズ:13~19インチ
- 扁平率:80~40%
- 発売:2024年8月改良版
- 3件のインプレッション
氷雪性能は従来を踏襲、向上効果を強調するのはドライ路面。接地面の最適化を図り高速走行時、車線変更時のスタビリティ改善。スタッドレス特有の柔らかさが軽減、乗り心地の向上も示す。
製品情報
NANKANGのスタッドレスタイヤ「AW-1」が、新コンパウンドを採用し再投入されました。2024年8月から発売を開始しています。
従来品の投入は2020年8月です。国内の厳しい冬路面、そう氷雪路で効きを高め耐摩耗性を向上、そして静粛性にも拘る3つを主張しました。
そして今回、改良版としてパターンデザインは従来通りとしながらも、コンパウンドの変更を実現しています。
氷雪性能は従来を踏襲、向上効果を強調するのはドライ路面です。接地面の最適化を図り高速走行時、車線変更時のスタビリティを改善。ブロックの剛性強化によって、ハンドリング性能、直進安定性が向上。スタッドレスタイヤ特有の柔らかさが軽減され、乗り心地の向上も示します。
また耐摩耗性能と省燃費性能の向上も謳います。「性能低下し難い」をコンセプトに開発されたよう。
氷雪性能の大幅なアップとはならないけれど、コンパウンド系の新たな採用はトータルバランスの向上効果に長ける性能を実現します。期待していいのでは。
従来品
NANKANG「ESSN-1」の後継として、NANKANG史上最高性能を謳う「AW-1(エーダブリューワン)」が投入された。「AW-1」は国内でオートウェイだけの専売品だというから、実質国内専用モデルと言っていい。
「AW-1」の主張点は、国内の厳しい冬路面、そう氷雪路で効きを高め、耐摩耗性を向上、そして静粛性にも拘るという3つ。従来品である「ESSN-1」を超える性能であることは間違いない。
2020年8月4日の発売開始は18サイズ止まる。しかしながら、3シーズン目で100にも及ぶサイズラインアップを実現。これにより従来品「ESSN-1」は縮小傾向。致し方ない。
アジアンタイヤの黎明期、第1世代なので2007年頃。夏タイヤ同様にスタッドレスも主張を展開。その中で筆頭に位置付けたのがNANKANG「SN-1」でした。ただ認知と信頼性は必ずしも満足レベルに到達しなかった。
正直当時はアジア諸国の新興メーカーが製造する製品に対する信頼性は微妙。安かろう悪かろう、と考えた人は居たはず‥
そこから一気に世代を超え投入されたのが「ESSN-1」。左右非対称パターンを採用、IN側で直進性を強化し快適さを向上。OUT側ではより多く刻まれたノコギリ状3Dサイプの効果で、雪路でのコーナリング性アップを図ります。
コンパウンドは丈夫な 天然カーネルパウダー を使用。その結果、冬の路面環境において卓越した性能、妥協を許さない運転コントロール、ひとつ上のドライブ性能を強固に訴えて来ました。
実際装着したけれど性能レベルに大きな不満は感じない。特に雪路においては十分な程の安定性を体感しました。しかし課題も。それがアイス路での効き。パターンを超えコンパウンドへ委ねる最新技術に対して見劣り感がどうしても消えません。
「AW-1」においてはこの点が最大興味になるはず。NANKANGにとっては当然承知のこと。従ってこれまでにない先進的な技術投入が実現しています。
搭載技術
「AW-1」は左右非対称パターンを継続するも全くの新デザインを採用。OUT側とIN側で役割を明確化、一見で従来よりも先進化した繊細なパターンを得たことが分かります。サイプ構造の拘りからして、氷雪路での期待が高まります。
センターリブに刻まれるのは従来から定評のあるノコギリ状の3Dサイプ。断面途中を3次元のノコギリ状ギザギザの切れ込みに加工。エッジ増加による引っ掻き効果と、ブロックの倒れ込み抑制による剛性面での強化も期待されます。
OUT側は、ショルダーブロックに刻まれる横サイプが直進に対して水平を意識。こちらもギザギザの切れ込み加工によって氷雪性能向上を狙います。ブロックの内側まで特殊加工が連動します。
接地面は均等化をより高め、グリップとブレーキングの安定性を果たします。ピッチ(トレッドパターン横溝の周方向間隔)は異なる幅や方向性を敢えて採用、静粛性の実現を図るという。
IN側は、OUT側同様ショルダーブロックの連動性を活かしながらも、よりアイス路での効きに重きを置いた形状を採用。ショルダーブロックとセンターリブの間を構成する幅広リブ構造は明らかにOUT側のそれとは異なるデザインです。
コンパウンドは耐摩耗性に威力を発揮する素材を採用、分子の繋がりを従来よりも高めています。その結果、摩耗しても効きの低下を最小レベルに抑えられるという。アイス路においてもその効果が感じられます。
NANKANG AW-1 リアルレポート
「AW-1」がこの冬シーズンも最大興味になるのは間違いない。そこで拘る性能進化を詳細にレポートしています。
最も気に掛けるのは当然アイス性能、ここを重点的に探っています。次に雪路、そして近年はトータル性能の実現レベルも非常に重要。ドライ、ウェットは勿論のこと、低燃費、更には快適性や寿命までユーザーニーズは多岐に渡る、全てにおいてハイレベルが求められます。
ということで体感済みの内容をお伝えします。最大関心事のアイス性能、降雪翌日の街中に発生したアイス路なら、常識的な気遣いと安全性を意識すれば懸念するシーンは最小。登坂での停止から再発進もズリズリは無くブロックのエッジ効果に向上性を感じる。我が町におけるアイス路では十分耐えられる、という判断に。
但し峠道、しかも極寒の夜など相当厳しい環境下ではそれまでの信頼性はやはりトーンダウン‥ コンパウンド系の最新素材の拘りに更なるレベルアップが望まれるところです。
一方雪路に対しては確実に向上。雪中せん断力のパフォーマンスによって食いつきが「ESSN-1」よりも一段階高まっています。
具体的には、フルブレーキでも雪を掴みつつ停止させる機能は悪くない。また30km/hからノーブレーキで転回、フロントがズリズリ流れるようなことはなくステアリングを切った分だけ曲がる。走破性の気持ち良さが実感出来ます。
ドライでは、転がり抵抗の良さから加速時の伸びでシフトアップのスムーズさにやや戸惑うほど。それ以上に流れる様な走りにブレーキング時にはいつも以上に気遣うシーンも。
などレポートは様々な観点から実態把握に努め、性能の優劣を公平な視点で評価しているつもりです。
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インプレッション
- 投稿数 【3】
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 4.3
- 4.6
- 2.6
- 4.0
- 4.3
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
※縦のグリップは安定してるので直線の加速や減速のグリップは問題ないレベルです
追記
300キロほど慣らし運転したら踏み固まってドライ3程度になりましたが50キロくらいは60kmくらいで1車線レーンチェンジするだけでグラついて怖かったです
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
まだ購入したばかりなので耐久性はよくわかりませんが走行距離が短い方なら4シーズンは余裕で使えると思います。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
ドライ以外は走ってませんので希望も込めて『5』にしてあります。
かなり柔らかくフワフワしてますが静粛性は◎
40キロ~100キロまで夏タイヤ同様な気がします。
ハンドリングは低速~高速まで共に柔らかくフワフワ感があり、夏タイヤのようなキビキビした動きをせず、ワンテンポ遅れて車が動き出します。(スタッドレス特有の物)
高速道路で最高速度付近を走っていて無理矢理割り込みするような運転を日々している方は、かなりの確率でビックリすると思います。
また低速でもワンテンポ遅れて車が動き出す感じですので安産運転を心掛けたいと思います。