熟成による評価は高い。安定、信頼性能を謳う
- カテゴリー:スタッドレス
- サイズ:12~19インチ
- 扁平率:70~35%
- 6件のインプレッション
アシメトリック(左右非対称)デザイン採用で冬のあらゆる路面環境において安定、信頼性能を謳う。従来品より先進技術を強調、一時代を築いたNANKANGの自信作。
製品情報
NANKANG「ESSN-1(イーエスエスエヌ ワン)」は、アシメトリック(左右非対象)デザインを採用したNANKANGの自信作です。
従来品となる「SN-1」よりもアイス性能向上を主張。更なる高性能としての役割を背負い先進技術を強調、国内において更なる需要拡大を狙ってきました。
アジアンタイヤの黎明期、夏タイヤ同様にスタッドレスタイヤも展開を果たしていました。当初はNANKANG「SN-1」「SV-1」、NEXEN「WINGUARD」「EURO WIN」、ATR RADIAL「WINTER 101」、更にはSONAR「PF-1」ぐらいだったのでは。アジアンタイヤにスタッドレスがあるの? 認知と信頼性は正直低かった。
そりゃショウガナイ、アジア諸国のそれも新興メーカーが製造する工業製品に対する信頼性、高くはありません。安かろう悪かろう、と考えた人は多数であり、私もその一人だったかなぁ・・
そこから約10年以上経過、性能進化レベルは2世代位進んでいます。その後に投入された製品は否定的な捉え方ばかりではありません。特に雪路に対する向上レベルはかなり評価されています。先進の素材技術に多くを委ねるアイス性能とは異なり、柔らかいゴムの基本特性とブロック形状、刻まれるサイプなど、地道な進化でも効きを高めることが可能な為です。
そして黎明期には僅かだったラインアップが、現在は当サイトの掲載だけでも相当数に及びます。その中で大きな注目を集めたのが「ESSN-1」です。
搭載技術
アシメトリックデザインの優位性は、IN側とOUT側にそれぞれ異なる性能が搭載出来ること、それによる両立です。「ESSN-1」はIN側で直進性を強化し乗車時の快適さを向上させます。OUT側では雪路でのコーナリングの操作性アップを図ります。
またトレッド面のブロックにはノコギリ状の3Dサイプが刻まれます。これをOUT側に多く設けることでコーナリング性能を高めます。コンパウンドは特許を得た丈夫な 天然カーネルパウダー を使用。その結果、冬の路面環境において卓越した性能、妥協を許さない運転コントロール、ひとつ上のドライブ性能を強固に訴えます。
アシメトリックデザインの採用は、冬のあらゆる路面状況への対応で有利なことは明らか。更にアイス路面での対応もそれまでより期待感が大きい。
サイズ展開は‥
従来の「SN-1」から完全に引継ぎを終了、補完体制が消滅する中で拡大路線を継続します。当初は20サイズ程でスタートだったか。そこから40、50、70と着実に増えています。
そして最大時には100にも及ぶサイズ設定数を実現しました。当時の国内におけるアジアンスタッドレスタイヤとしては唯一になるのでは、恐らく。国内メジャーでも100サイズを実現するのは限られた製品です。この点だけなら並んだ、と言えますね。
但し、強化は「AW-1」の投入でその地位を譲ることに。更に最大数を誇ったサイズラインアップは縮小。「AW-1」を補う役割に転化しているのは間違いない。
それでもサイズによる妥協が性能面でも妥協、という言葉を使うには申し訳ない。基本性能の高さによって「AW-1」同等ではないけれど、相応の性能レベルにあることは実証しています。
「AW-1」の購入が理想、と考えるも叶わない場合は「ESSN-1」であっても一定レベル以上の性能を体感できるはずです。
NANKANG ESSN-1 リアルレポート
3シーズンに渡る率直な感想は、雪路で非常にいい感触を持ちました。雪を掴み排雪する雪中せん断力の効率化は効きを高め安心感があります。同様にシャーベット、これヘビー状態でも主溝による排水性が効率よく作用しグリップの体感が得られます。
シャーベットはウェットに近い状態なので大量の水を多様な溝によって排水可能、アイス路面に比較すれば容易に効きを実現する、と言えばいいか。
肝心のアイス路はどうよ? 一部圧雪、一部シャーベット、残りはアイス路となる、まぁハーフアイス路状態とでも言えばいいか。降雪があった翌朝などに多い路面環境です。この程度ならグリップを得てググッと躊躇なく進みます。これは信頼性持てます。
しかし、ここからツルツルテカテカの完全ミラーバーンに遭遇すると、ん・・ 先程までの感触が次第に不安に変わります。アクセル緩めグリップ回復に努めてようやく走行が安定する、少し厳しい。完全アイス路面を全面的に受け入れるには正直物足りなさが残ります。
という課題を持ちながらも、ドライやウェットなど含めトータル的な性能は悪くない印象です。因みに燃費は街中大半で高速も走行、結果9.7km/Lの実績です。街中だけで7.0km/L位、高速なら13.0km/L位だった。その他いろんなシーンをレポートしているので以下より確認して欲しい。
サイズ・購入
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インプレッション
- 投稿数 【6】
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 4.0
- 4.3
- 4.1
- 3.5
- 3.3
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
氷上 私がテストした凍結路でABSが作動したのは一回だけでした。
雪上 これに関してはもうパーフェクトです。
ドライ スタッドレスで有ることを忘れるくらい至って普通に走ります。
ウェット ドライ時と同じ感想です。
寿命 1評価としたのは今年購入のためまだジャッジできないため便宜上
そうしました。
今年になり初めてアジアンタイヤの存在を知りどんなもんだろうかと思いつつ買いましたが今回の雪道走行でアジアンタイヤに対する疑念は一切無くなりました。
来年の春にはナンカンのスポーツ系タイヤを履いてみます。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
氷上:充分にグリップしてくれます。やや高目の速度で進入すると少し外に流れますが、急にブレイクするワケでも無く、リカバリーは充分出来ます。
雪上:新雪~シャーベットまで、シッカリとグリップしてくれます。
ドライ:コンパウンドが柔らかい為かサイドウォールが柔らかい為か、「フニャフニャ感」が強めです。但し、普通に走る分には然程気になりません。(全く気にならないワケでは無い。)
ウェット:ドライと同じく、然程気になりません。ウェットでのグリップは他のスタッドレスと比較しても遜色は無いと思います。
寿命:妻の車でSN-1を使っていましたが、3シーズンの間シッカリと働いてくれましたので期待を込めて「4」です。
BSのGZと比較する機会が有りましたが、「言う程の差は無いかも?」と言う感想です。GZの方が優れている事に違いは無いですが、価格差を考えるとESSN-1も充分、選択肢として考えられます。
SN-1も魅力的ですが、車重を考えてESSN-1にしました。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
2012年に購入し、3シーズン目になりましたがブロックはまだ柔らかく、圧雪路でのグリップは十分。経年による機能の低下は感じません。
反面、ブロック剛性が不足気味なのかふわふらしたようなハンドリングも相変わらず。雪上ではグリップしますが、凍結路では結構滑ります。
ラグ容積不足気味だからか、ベチャベチャ雪の抜けが悪くシャーベットも苦手気味。
ガリットG4と2輪づつ購入し、試行錯誤しましたが、最近は前:ESSN-1、後:ガリットG4で固定しています。
前中心に装着して1万キロほど走っていますが8分山以上残っているので、耐久性は良いほうと思います。
私の体感では、
氷上性能 ESSN-1>ガリットG4(凍結コーナーではガリットG4の方が少し早く流れはじめます。)
シャーベット ESSN-1≒ガリットG4(両方滑ります。)
雪上性能 ESSN-1>>ガリットG4
ドライ性能 ESSN-1<ガリットG4(ESSN-1の方がふわふわ感強)
ロードノイズ ESSN-1>ガリットG4
※サマータイヤとして履いているVE303と比較するとノイズが非常に大きく、燃費も1~2割程度悪化します。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
岐阜県山間部にて使用しております
とりあえず普通に使えます、大寒波到来の大雪の日でも普通に走行可能でした。ですが急な操作をするとたちまち滑り出します。WRC気分を満喫できる面白いタイヤで意外と素直な特性で扱いやすいと感じました。
ただこのスタッドレスのみでスキー場へいかれるのはお勧めしませんね。過信するとおそらくスタックすると思います。当人はこのスタッドレスにしてからやたらVDCが介入するようになりました。
ですが国産の古いのより確実に効きくと思われます
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
北海道の札幌市内で使用してます。札幌市内においては降雪による圧雪、アイスバーンやブラックアイスバーンになる頻度も多く、またドライ路面も多く、あらゆる路面状況に対応できる性能が求められます。
このNANKANG ESSN-1は国産メーカーの物と遜色は有りません。
氷上、雪上性能はもとよりブラックアイスバーンにも優れてます。
ドライ性能については若干の不安があるもののそこはスタッドレスタイヤですので割切れる部分です。
今年で2シーズン目ですが1年目での減りもあまりなく、性能の劣化も感じられません。
2~3年使用済みの中古タイヤとほぼ同じ価格にて購入でき、倍の性能と安心感がありますので、周りの方へ勧めてます。
ちなみに私は車関係の仕事に携わってます。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
使用地:奥能登
圧雪、氷結等なんでもありの北陸の雪道で使用。冬の街中の道で普通に走る分には特に問題なし。ただしややきつめのカーブで50キロ以上の速度でINした際に後輪のグリップがなくなりヒヤリとした。全面凍結路ではこれ以下の速度でなら安心。ドライ面で柔らかすぎる気がしないでもないが、このタイヤの特性なのか、スタッドレスはどれもこんなもんなのかはよくわからない。なおこれを書いた時点では二シーズン目だが特段劣化は感じられなかった。