新品スタッドレス慣らし走行の必要性

chishiki

 夏タイヤを新品購入した際、慣らし走行の必要性が理解されているようにスタッドレスについても同様の理解が必要です。

 その結果、快適なタイヤへ仕上がる可能性があるんです。特段難しいことではない、どんな点について理解を深めるべきなのか確認してみました。以下、是非実践してみて欲しい。

(2017.9更新)

新品スタッドレスタイヤの慣らし走行の理解点

 慣らし走行には、快適性と安全性を高める、そして寿命への貢献、更には新品に慣れるなどの目的が見出せます。

トレッド面の油分を取る

 夏タイヤに限らずスタッドレスも、製造工程でトレッド面には油などが付着しており、そのままでは特に氷雪路で本来の性能が発揮出来ません。その為にタイヤのトレッド面の油分を取る(トレッド面の表面の薄皮を剥く)必要があるのです。これにより本来の性能発揮が期待出来ることになります。

タイヤとホイールを馴染ませる

 また、慣らし走行はタイヤとホイールを馴染ませる意味合いもあります。装着直後のタイヤは、ホイールへの均一な密着が不足しています。慣らし走行をすることで密着が高まり安定します。偏摩耗等の予防にも繋がり寿命にも影響するということです。

新品へ慣れる

 更にドライバーが新品へ慣れる、ということも重要な目的のひとつです。それまでの夏タイヤとは感触も性能も異なるスタッドレスですので、性能をより安全な環境で体験しておくことは大切です。

具体的にはどうする?

 慣らし走行は一定速度で一定距離を走行します。走行環境はドライ、雪の降る前に実践したい。これについてメーカー指針が示されています。但し、メーカーにより若干指針が異なります。

 走行速度は大よそ60km/h位は同じ。しかし、走行距離は100km位を示しているところと、200km位というところも。メーカーの製品への拘りの違いとも取れますが100kmの違いは大きいので、ここでは中間を取って150km位と理解しておきましょう。

 同時にタイヤへの負担は出来る限り少なくしたい。その為、急の付く運転は避けるようにします。

まとめ

 まとめると、雪の降る前のドライ路面を、60km/hの速度で約150km位走行する。その際には急の付く運転は避ける、です。より安全、快適に走行する為、しっかりと慣らし走行を行いましょう。