ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO【日本市場へ向ける】
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スポーツコンフォートタイヤ性能比較 相反性能を併せ持つオールラウンド

 スポーツコンフォートは、基本設計によりスポーツをベースにしたタイプと、コンフォート(快適性)をベースにしたタイプに振り分けられます。

 スポーツベースは、グリップ感は高いのものの乗り心地や静粛性は劣ります。対してコンフォートベースは、快適性が高い一方でグリップ性能が劣ります。

 このように双方で長所と短所が混在し、相反性能を高次元で併せ持つオールラウンド性の高さが特徴です。そこから得られる恩恵、相当なものであると考えます。ただカテゴリーとしての注目度は必ずしも高くはありません。

 それは何故? 実はこんな見方もあるんです。追求し切れていない運動性能、極上になり切れていない快適性です。一言で示すなら半端なタイヤ性能‥

 これをフォローする見方はこう。半端さではなく多くの性能を標準レベルで感じられる器用さが搭載される。スポーツとコンフォートをいい感じで併せ持つ、要は対極する性能の両立が高度に実現されている。

 ここはより主張を明確化、絞り込んだ性能へ目を向けるべき。ということで、最新はスポーツベースの製品はスポーツへ移行しストリートスポーツの追及へ押し上げました。そして残る製品は、コンフォートベースの特性を追求します。コンフォートにおけるキビキビした走り、レスポンスの良さへ目を向け半端さの懸念は解消です。

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走りのニーズからタイヤ選び

 現在のスポーツコンフォートカテゴリーは、全体の活性化に寂しい状況です。一時のスポーツがそうであったように、ターゲット車種の具体性が見出せないのが原因であり展開は低迷しています。

 ただターゲット車種の出現が得られた時は一気に勢いが付くはず。スポーツはトヨタ「GR86」やスバル「BRZ」の発売で、専用タイヤが出現するなど活性化へのきっかけ作りに成功しています。これに乗じた展開はスポーツコンフォートへも波及すると考えます。

 もうひとつの考え方は、本来クルマありきの基本姿勢をタイヤありき、としたらどうだろう。例えば、ピレリ「Cinturato P1」を見てみましょう。投稿されたインプレッションによる装着車種は幅が広い。コンパクトカーからハイパワーカー、SUVまで多岐に渡っています。

 タイヤ選びの基本は車種特性に沿うこと。しかし、そこから踏み出し柔軟な発想でタイヤそのものの特性から選んでみる。器用さ、フォロー範囲の多さが特徴となるスポーツコンフォートには応えられるケースありと期待します。

 本来のニーズに応える選択肢も当然注目します。走行のほとんどを街中での日常生活レベルが中心というユーザーや、走りに対する拘りを持ちつつもサーキット走行やワインディングまではちょっとね‥ というユーザーです。

スポーツコンフォートラインアップ

 今シーズンも寂しい状況はかわらず。スポーツカテゴリーのストリート系にいくつか移行したのがずっと響いています。

 注目されるのはピレリ「Cinturato P1」です。国内低燃費タイヤに適合させる訳でもなく、ピレリ独自の追及点が好感を得ています。そこに安価な設定を実現しており、人気を維持するの間違いないかと。

 コンチネンタルからは「MaxContact MC6」を掲載します。アクティブにドライビングを楽しみ性能に拘るドライバー向けのスポーティタイヤです。そしてこれまでコンフォート上位でやや違和感があった「UltraContact UC6」を移行。これでシックリかな。

 また「UltraContact UC7」が登場。安全性を最優先に優れた静粛性とロングライフに重点を置いて開発した第7世代のスポーツコンフォートです。

 ヨコハマは「S.drive」を維持するもサイズ整理が随分進み正直最終段階‥ 個人的にはいいタイヤだと思うもさすがに古くなりました。

 ブリヂストンは「Playz PX」シリーズに「Ⅱ」が加わりました。新たな展開はこれまで軽・コンパクトカーを区分けした体制を「Playz PXⅡ」に1本化しフォロー体制を拡大します。しかしながらこれ、オンライン専用製品とな。店頭では販売しておりませんのでご注意くださいとある。一般販売終了?

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スポーツコンフォートタイヤ性能比較

ブリヂストン

「Playz PX」シリーズの最新作、セダン・クーぺ専用と軽・コンパクトカー専用を1本化。疲れにくさけじゃなくて、濡れた路面でもしっかり曲がる、しっかり止まるを追求。クーペも取り込む性格、その主張からキビキビとした走りでロングドライブも期待。

Playz PXⅡ 詳細

ヨコハマ

それまでの「DNA S.drive」から「S.drive」へ進化。専用コンパウンドでこれまで以上の高いグリップ性能を発揮。ワイドストレートグルーブにより排水性能の向上などパターンデザインは継承している。

S.drive 詳細

ピレリ

安全性、ドライビングの喜び、環境への配慮、汎用性など4つの特性を併せ持つ。コンパウンドにハイブリッド素材を使用、タイヤの歪みを安定化させ15%の軽量化を実現。トレッドパターンの最適化など、転がり抵抗は25%低減。

Cinturato P1詳細

コンチネンタル

APAC(アジア太平洋)地域向け第6世代製品のひとつ。従来品「ContiMaxContact MC5」から大幅な性能向上を実現、アクティブにドライビングを楽しみ性能に拘るドライバー向けのスポーティタイヤを謳う。

MaxContact MC6 詳細

開発コンセプトはセーフティ・コンフォート。開発に9,500時間以上費やし、様々な条件下で実施されたテスト回数は850回以上でその走行距離は地球12周に相当。これにより第7世代の特性であるフラッグシップテクノロジーをもたらす。

UltraContact UC7 詳細

アジア太平洋地域市場に向けられた第6世代となる製品。快適な乗り心地とオールラウンドな性能を実現する方向付けになる。主張される特徴はウェットとグリップ、そして静粛性の3点。コンパクトカーからプレミアム、ミニバンまでをターゲットにする。

UltraContact UC6 詳細

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