AD08 をチューニングし R への更なる進化
- カテゴリー:ピュアスポーツ
- サイズ:14~19インチ
- 扁平率:60~30%
- 発売:2013年3月
- 4件のインプレッション
パターンはドライ、ウェット性能と耐摩耗性能が評価された従来品の唐草模様にも似たデザインを継承。コンパウンドは従来に対して初期グリップ力とコントロール性の向上を目標に開発され進化。
製品情報
ヨコハマ「ADVAN NEOVA AD08R(アドバン ネオバ エーディー08アール)」は、従来品「ADVAN NEOVA AD08」をチューニングし進化させた「ADVAN」のストリートスポーツを謳います。
コンセプトは、①初期グリップの向上、②ラップタイムの向上、③コントロール性の向上です。最高峰のモータースポーツタイヤの技術を採用し実現を図ります。
トレッドパターンは、ドライ、ウェット性能と耐摩耗性能が評価された従来品の唐草模様にも似たデザインを継承しています。シーケンシャルラウンドグルーブ と呼ばれる特徴的な溝の構成は、ライフの向上とウェットでの排水性に優れ、ユニブロックショルダー は切れ目ない周方向に連続する単一ブロックで、強大なグリップ力を確保します。
コンパウンドは従来の MSコンパウンド2 に対して、初期グリップ力とコントロール性の向上を目標に開発された新コンパウンド MSコンパウンド2R に進化。従来に比較してカーボン増量によるドライグリップ向上、マイクロシリカ配合によるウェットグリップ確保。
更に高分子ブレンドポリマー配合でコンパウンド剛性と耐摩耗性を両立。そしてモータースポーツタイヤにも採用された配合剤で路面追従性を向上させています。
サーキット走行では1周目から「ADVAN NEOVA AD08」を0.581秒上回るラップタイムを記録。平均も0.685秒短縮、ベストは0.686秒短縮も記録しているという。周回を重ねてからも優れたグリップ持続性を発揮し、ドライバーを満足させる 速さと楽しさ を実現、正に R の称号を得たことで進化が実感できるタイヤを強烈に訴えます。
戦闘力の高さを訴えた「AD07」の後継として、従来品「AD08」は2009年に発売されました。そして「R」進化となった「AD08R」は国内最強スポーツタイヤを意識していることは明らか。
しかし、他の動きも激しい。2012年ブリヂストン「POTENZA RE11」が「RE11A」へ、そして2015年登場の「RE-71R」から2020年は「RE-71RS」に進化しました。サーキット走行での本気を継承しています。
またダンロップからも2012年に待望の正統派スポーツ「DIREZZA ZⅡ」が登場、2014年には「ZⅡ★」へ進化。更には2017年に「ZⅢ」まで到達しています。そしてグッドイヤーも忘れてはならないかな。「EAGLE RS Sport S-SPEC」はストリートラジアル ハイブリップを謳います。
競争は激しく「AD08」から「R」進化でヨコハマの意地を感じさせたのは一時です。新たな製品の登場で優位性が保てる期間は短い。
一時の低迷にあったスポーツカテゴリー、現状は活性化が著しい状況です。「POTENZA」、「ADVAN」、そして「DIREZZA」の国内3ブランドの争いは熾烈。更にグッドイヤー、ミシュラン、ピレリを加え高レベルの展開が期待されます。トーヨー、ファルケンも続く‥
発売が待たれる「AD08R」の次期モデル。上の写真は既に何度か見ているコンセプトモデルです。2020年の東京オートサロンでは車両に装着されていたのが一歩前進かな。ただ市販化はいま少し先? それともブリヂストンとは歩調を合わせず敢えて‥ の戦略ならなるほど! ですけど。
そして2022年に「AD09」が登場。しかし、予想に反して「AD08R」も現状を維持。ヨコハマのスポーツタイヤが熱い。
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インプレッション
- 投稿数 【4】
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 4.7
- 4.0
- 4.2
- 3.7
- 3.7
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
兎に角グリップ力が最強でプレミアム性が一段と引きあがった!まさに2トンの重さを感じさせるどころかコーナーワークはワープしている印象!AMGの足ではないがあたかもAMG!
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
一皮剥いた美味しい状態でのグリップは上々。
しかし、その一番良い状態の寿命が著しく短い。
使い始めてその日のうちに味が落ちる。
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
街乗りとサーキットでの使用です。
DUNLOP Z3からの履き替えです。
Z3と比較した場合、乗り心地、静粛性共に街乗りでの差はほとんど感じません。
サーキットを走った結果としては、違いが大きく出ます。
一言でいえば、AD08RはZ3よりグリップはだいぶ落ちるが寿命はかなり長いです。
グリップ力の差はタイムで明確に出ます(車種とウデの違いで差は様々だと思います)。
寿命は減り具合で明確ですが、AD08RはZ3の1.5から2倍は長持ちします。
なお私の場合、待ち乗り3割、サーキット7割という使い方です。
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
だいたい1ヶ月に1000kmほど走行しての感想です。
このタイヤにする前はSdriveを使っていました。
ドライ性能はさすがです。タイヤが温まる前でもしっかりとグリップし、安心してコーナリングできます。
ウェット性能は新品時は良かったのですが、半年ほど経つとあまり効かなくなってしまいました。スリップサインがでていたSdriveと同じか多少マシという程度です。
乗り心地は特に酷いと感じることはありません。高速の直進安定性も抜群です。
静粛性は悪いです。街中を法定速度で走っていてもロードノイズが気になるほどです。
寿命も長くはなく、主に通学と高速道路を約1万キロの走行で残溝は5mmほどです。
ご家族や恋人をよく乗せる方には静粛性の面であまりおすすめできませんが、走るのが好きな方にはぜひ一度試してみていただきたいタイヤです。
特にエコタイヤから交換したら進んだ瞬間から変化を実感できると思います。
スピードを出さなくても走りを楽しませてくれるタイヤです。
値は張りますが、その価値はあると思います。
長々と書いてみましたが、皆さんの参考になれば幸いです。