NANKANG AW-1【改良版投入】
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アジアンコンフォートタイヤ性能比較 豊富なラインアップを形成

 カテゴリー配置でコンフォートはスポーツと相反する位置付けです。路面からの衝撃吸収や静粛性などトータルでの快適性能を特徴とします。一方スポーツはグリップ性能を最大の特徴としています。

 アジアンタイヤのコンフォート訴求は静粛性や乗り心地にポイントが置かれ、方向性として曖昧さは感じません。しかし、高度な快適性を発揮する製品から更なる性能向上が強く望まれるものまで性能差が最も大きい、と感じられるカテゴリーでもあります。

 グリップ性能の追求を得意として来たアジアンタイヤ、しかしながら近年はコンフォートに対する拘りが強化されています。その結果、豊富なラインアップを形成しこの点は理想的な展開を果たしています。

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充実したラインアップを実現

 既に認知向上を果たしたHIFLY、ZEETEX、DAVANTI、MOMO、MINERVA、NITTOなどを強調。これに従来からのNANKANGが加わり充実展開を実現します。いずれも中国を中心に台湾、インドネシア、タイなど製造国は多彩、低価格+αを求めるユーザーへの訴えが響きます。

 スポーツ最上のアジアンタイヤながら、ジックリ確認すればコンフォートも見逃せない。極上とまではいかないけれどバランスに長けた性能は、スポーツに比較すれば地味な存在であるけれど、アジアンタイヤの代表格まで成長していることは間違いないと思います。

多彩な製品展開

 製品レベルに着目すると、スポーツコンフォートへの可能性も謳うHIFLY「HF805」は評価向上が著しい。そして注目はHIFLYが新たに投入した「eHF-501」でしょう。転がり抵抗低減による低燃費性能を強化しつつも、背反するトラクションの高さによりウェットでも安定感のある走りを実現するという。

 Value for Money として価格に対し最大の価値を提供するZEETEX「HP2000 vfm」もいい感じ。更なる「HP3000 vfm」はその上を行く。そして最新は「HP6000 ECO」、エコとしての可能性を高めます。また高速安定性に優れたハイパフォーマンスとしてMOMO「OUTRUN M-3」も見逃せない。

 NANKANG「NEV-1」は2021年2月から国内へ投入。プレミアムコンフォートを謳い、ターゲットにするのはEV、ハイブリット、そして高い静粛性を求めるユーザーだという。サイズ展開がまだ最小なのは残念‥

 CEAT「SecuraDrive」は走りと快適性を搭載したコンフォート。左右非対称パターンはウェットで安心感のある走りを実現するという。ただ現状15~18インチまで、とコンフォートのラインアップとしては物足りない。これについては今後へ期待します。

プレミアムコンフォートの位置付け

 アジアンタイヤには、極上の快適性を追求するプレミアムコンフォートカテゴリーを設定していません。プレミアムコンフォートは快適性への追求が最上級と捉えられ、その他の性能も標準以上の高レベルが要求されます。正直アジアンタイヤでは厳しいと判断しました。

 しかし、コンフォートとしての進化は年々向上しており、将来的には既存レベルでは飽き足らないプレミアムコンフォートの配置が検討されることを望みます。

 また低燃費への意識も高まり、以前のようなエコを唱えるだけ? から実性能として確実な進歩が見られます。国内低燃費タイヤの既定を満たす製品はそれを実証します。

 ただこれ以上の実現はハードルが高く、価格との兼ね合いを検討しなければなりません。価格上昇でも追及レベルを高く求めることはアジアンタイヤとして魅力が半減する、と考えるケースがあるでしょう。

 この中で唯一として挙げられるのがNITTO「NT830plus」です。発売は2020年4月1日からだけれどオートウェイによる展開は2021年から。コンパウンドの大幅な進化によって静粛性と低燃費の両立を果たしています。

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アジアンコンフォートタイヤ性能比較

NANKANG

静粛性は溝形状の最適化と配置の多数化を強調、センターのリブからショルダーまで流れるような形状と配列を実現。これが効率化と効果へ役割を果たす機能。3本の異なるリブ形状にそれぞれ役割を持たせ静粛性は勿論走破性の実現を図る。

NEV-1 詳細

コンフォートに位置付けられる。静粛性の高さが追及の主眼。アジアンタイヤレベルとしてコンピュータを駆使した先進的デザイン採用、複雑に刻まれた溝の効果が性能を大きく左右する。要はノイズの逃げ道を作り静粛性へ繋げる。

RX615 詳細

「ECO-2」の後継。独自配合によるシリカをコンパウンドに採用しポリマーの連結を果たし転がり抵抗低減に加えウェットグリップの向上も実現。センターリブの両サイドに配置されるブロック構造を踏襲し、エネルギーロスの低減へ貢献。

ECO-2+(Plus) 詳細

ウェット性能と静粛性、そして偏摩耗の抑制に優れたコンフォート。国内導入サイズはカテゴリーを横断する汎用性は感じられるものの車種の絞込みが強く、カテゴリー内での車種フォローは随分限定されるかも。

N-605 詳細

CEAT

走りと快適性を搭載したコンフォート。左右非対称パターンは、ウェットで安心感のある走りを実現。またワイドな縦溝とOUT側のブロック剛性を高め、高速域においても正確で安定したハンドリング性能を発揮。快適な乗り心地も提供。

SecuraDrive 詳細

HIFLY

快適性にプラスした運動性能を特徴としスポーツコンフォートへの可能性も謳う。しかし、コンフォートタイヤとしての静粛性と快適性、この点が評価への期待となる。トレッドパターンは4本のストレートグルーブを採用しウェットへ拘る。

HF805 詳細

転がり抵抗低減による低燃費性能を強化しつつも、背反するトラクションの高さによりウェットでも安定感のある走りを実現する。剛性強化によりEV・ハイブリッド車などエコ性能重視のユーザーをターゲット。

eHF-501 詳細

ZEETEX

高度なスポーツを主張するよりエコとしての可能性を高める。コンフォートとして縦横に繊細なグルーブを刻むことから、静粛性と快適性を強く印象付ける。よって製品主張とはやや方向性が異なるもこの追及が的を射た捉え方になるかと。

HP6000 ECO 詳細

シリーズの「HP」はコンフォート系、「vfm」は Value for Money。現在は性能とコストの両立レベルを高位に実現。「HP3000 vfm」はその中でも標準以上、そうコンフォート配置ながらも最上位を実現する。

HP3000 vfm 詳細

「HP2000 vfm」は製品主張に従いコンフォートへ。採用される左右非対称トレッドパターンは静粛性に優れ快適ドライブを演出。名称に添えられるvfmとは Value for Money のことかと。価格に対し最大の価値を提供する、という意味。

HP2000 vfm 詳細

DAVANTI

コンフォートにポジショニング。スタンダード寄りでは? というイメージがあるもそこはメーカー主張を尊重。低燃費と快適性を実現す、コンパクトからミドルカーに対応する左右非対称パターンを採用。機能性を重視した専用設計。

DX390 詳細

MOMO

高速安定性に優れたハイパフォーマンスタイヤを謳う。高い静粛性と快適性を保持し、スポーツ性能も誇るMOMO最高グレードタイヤのひとつ。トレッド剛性を高めあらゆる路面環境においても確かなグリップ性能を発揮する。

OUTRUN M-3 詳細

RADAR

ラインアップでのポジションはUHP(ウルトラ ハイ パフォーマンス)、コンフォートに加えレスポンス性能の高さが主張点として添えられる。従来品は「Dimax R8」、そこからプラス進化で得たのは静粛性に耐摩耗性、そして低燃費。

Dimax R8+ 詳細

「Rivera Pro 2」は「Dimax」シリーズの下位にポジショニングされるも、繊細なパターンデザインから静粛性と快適な乗り心地に最大の得意性を示す。「VERENTI R6」と「RZ500」の実質後継に位置付ける。

Rivera Pro 2 詳細

MINERVA

スタンダードの重複展開よりもコンフォートの可能性へ。左右非対称パターンを採用。4本の縦溝、3つのリブで構成。リブ横溝は長短のバランスを配し実に繊細。外側2本には異なる形状の縦溝が僅かな水膜に対する対応性を高める。

F209 詳細

MAXTREK

左右非対称パターンを採用し4本の縦溝構成、グリップ性能や高い排水性を強調。カーカスにダブルレイヤのスチールベルトとナイロンコードを採用するなど重量あるボディーも剛性強化でカバー。トータル性能を標準以上に有している。

MAXIMUS M1 詳細

インチアップ等、見た目や格好良さを求める層への主張が響いて来る。より実用域での使用には「MAXIMUS M1」をまず検討したい。それを超えカスタムやより大型の装着を求めるなら「FORTIS T5」になるかと。

FORTIS T5 詳細

NITTO

「NT830plus」のパターンデザインは基本的に従来を踏襲。先進性と個性派を両立するスポーツ「INVO」の流れを汲むデザイン。ただコンパウンドの大幅な進化によって静粛性と低燃費の両立を果たす。

NT830plus 詳細

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