ダンロップ GRASPIC DS-3 の特徴
タイヤ性能
ダンロップ「GRASPIC DS-3」は、ダンロップの海外用モデル。過去「GRASPIC」シリーズは、国内でも同社のスタッドレスブランドとして製品展開されていました。現在は「WINTER MAXX」です。今回の入荷はサイズ限定、製造は2012年製であることが告げられています。
タイヤテクノロジー
国内のダンロップスタッドレスは、「GRASPIC」シリーズが主流として販売されていました。しかし、2002年に「GRASPIC DS-2」が発売されたのを最後に、2005年からは「DSX」が登場、そして2008年に「DSX-2」となりました。最新は2012年からの「WINTER MAXX」です。この国内での流れとは別に「GRASPIC」シリーズは海外用として展開され、「GRASPIC DS-3」へと進化。そして現行モデルとして今も流通しているようです。
旧作そして国内用の「GRASPIC DS-2」は、氷上シミュレーション技術から生まれた「ビッググラスファイバー」や「天然酸化珪素」と、雪上シミュレーションから生まれたデジタイヤパターンによって、アイス、雪路、そしてドライという背反する性能の実現を挙げていました。最新スタッドレスでは一般的となりつつありますが、この時期辺りから強調されてきたわけです。
基本的にはその影響範囲にあると理解できる「GRASPIC DS-3」ながら、国や地域により雪質や走行条件は異なります。海外で主に欧州は、降った雪は解けやすくシャーベット状態が目立ちます。タイヤへの方向付けは必然的にそこへ向かいます。
一方日本では、積雪量が多くまた積もった雪はなかなか解けにくい。そしてやがて氷のようになるというのが一般的な捉え方です。圧雪やシャーベットもちろん想定しなくてはなりません。更にドライでの高速走行も重要視され、夏タイヤ並みの性能も求められます。
このような違いに対して、最近ではその国独自の専用設計のタイヤが多く見られるようになりました。「GRASPIC DS-3」の基本設計が国内の冬道に対してどう印象付けられるかは気になるところです。でも海外向けではあってもダンロップブランド、更に価格も安い。判断迷いそうでは。