NEXEN WINGUARD SPORT の特徴

　NEXEN「WINGUARD SPORT(ウインガード スポーツ)」はトレッドデザインが特徴的、対象車種は高性能車を謳うなどプレミアムへの可能性を求めています。ドライ性能向上にアドバンテージを得て、快適なスタッドレスとしての追求を強調します。

SPORTはドライへの拘り

　それにしてもスタッドレスに SPORT とは驚いた。走りをイメージする以外ないですね。スポーツカーが雪煙を上げて走破するなら、スポーツスタッドレス というカテゴリーの提案か。

　ピレリならスーパーカーにも装着する「WINTER SOTOZERO」などが存在するけれど、飛躍し過ぎでしょう。アジアンスタッドレスとして現実的な可能性に留まっています。それがドライ性能への拘りでは。

技術展開

　「WINGUARD SPORT」のトレッド面は、4本の縦溝から構成される3リムデザインを採用します。雪を噛む効果と氷を引っ掻く効果を高度に実践し、主張レベルは抑えながらも効きへの可能性を高めています。

　両サイドのショルダーはより排水効果を高め、滑る原因となる水膜の吸排水性が可能です。また最も強調されるドライ路では、高い安定走行が実践出来るようブロックの剛性強化に努めます。結果、接地の均一化による快適な走りを実現するという。

WINGUARDシリーズの正統派生

　トレッドデザインは決して古さは感じない。最新高性能スタッドレスにも通じる雰囲気さえあるのでは。デザイン性の有利さを示す一因であると受け止めたい。これが意味することは WINGUARDシリーズの正統派生であるということ。シリーズ共通の拘りでありここに変化を持たせることで方向付けを実践します。強調するところかな。

　など非常に興味深い特徴を備えながらも、正直総合的に判断すれば必ずしもスタッドレスとしての共通認識に高評価を得られるかどうかは難しい。ドライ性能への得意性は見方によって他性能への弱さにも繋がります。ただ妥協の結果でないことは明らかであり、ここの受け止め方にもどかしさがあるかな。

　新シーズンはサイズ設定が不安です。シーズンインで充実に転化するのか見守りたい。