第4回 慣らし走行完了。その感想

n6000 慣らし完了

 NEXEN「N6000」の装着は済み、タイヤを慣らす為にスピードは抑え優しい走りに徹していますが、日常的な環境ではその距離がなかなか伸びません。一気に慣らしを終えたいと気をもみましたが、いかんせん時間が取れず。しかし、やっと装着から100kmを超え、タイヤの慣らし完了です。


 慣らし中は、すべて街中走行ですが、朝、昼、夜、そして晴れ、雨と経験でき、このタイヤのもつ初期性能について、それなりの感想は得ることができましたので触れたいと思います。

 私の住む町は基本的に雪国ですが、この時季日中は20℃を越えることも珍しいことではなくなりました。しかし、朝、夜はまだ5、6℃まで下がりかなりの寒さを感じます。また、昨日、一昨日と結構激しい雨にも見舞われ、タイヤの感触を得るには良い環境が整いました。

 さて、そのような中での感想ですが、朝、夜の気温低下時の走りは僅かながらグリップの低さを感じました。と言っても問題になるようなレベルではありませんが、日中20℃を越え路面温度も上昇した時の走行とは、微妙な違いがあります。

 特に、発信時アクセルワークをやや雑に操作することで、タイヤの食いつきのような感触が鈍くなります。私の車の性格から、MT車であり馬力もそこそこある為に、このような感触になったのかもしれません。AT車なら発進、加速に対する変化は感じられなかったかも。また、タイヤ自体が馴染んでいないこともその原因かもしれません。

ブレーキングイメージ

 縦のグリップはやや苦手なのか、ブレーキの効きと言う点では、ややもたつく感触が残ります。強く踏み込んだ際の効きに、多少もどかしさのようなものがあると言えるかも知れません。徐々に踏み込んでいくような自然な操作では不安はないのですが、タイヤとともに車の性能も影響しているのかもしれません。


マンホールの蓋 単発の段差

 次に乗り心地ですが、小刻みな連続する段差ではタイヤの衝撃の吸収が鈍い印象です。やや硬いかなと思わせるシーンです。しかし、マンホールの蓋など単発の段差では、衝撃による不快感はほとんど気になりません。このような点はアジアンタイヤとして致し方ないことでしょうが、サイドの剛性を高めることは単発の衝撃吸収は処理できても、連続する微妙な動きに対する対応はやや苦手なのかもしれません。

 でも、これは逆にタイヤの剛性感を示すことに繋がり、走りはニュートラルな印象が得られます。直進性は悪くありません。タイヤの装着時、バランスが取れていましたのでこの点もプラスに作用しているのだと思います。

 以上は晴れた日の感触ですが、雨の日についても触れておきます。アジアンタイヤのウェット性能は特に気に掛かるところですが、NEWタイヤであることも慎重さが先立ちます。

 そのような心理の元での走りですが、50km前後のスピード域では何の不安もありません。アスファルトの路面で轍になって水が流れている部分を、水しぶきをあげながら150m前後走行しましたが、ハンドルを取られることも無く無難なハンドリング操作が可能です。ただ、これくらいの走行で危険性を感じるようではどうかと思いますが・・・。

 なお、加速時にラフなアクセルワークは行っていないので、その場合のタイヤの安定感は現時点では不明です。

 静粛性は優秀だと思います。スポーツタイヤに見られるようなパターンノイズは皆無であり、この点は期待感を持ってよいと感じました。また、乗り心地ですが、これは私の車の特徴が大きく影響しており、プレミアムセダンのような快適性は期待できません。もともと固めのセッティングが施された車ですので、タイヤ性能から乗り心地を一新するような期待感を持つには無理があります。曖昧ですが、街中では普通ですという表現が現時点での評価です。

 今回は慣らし期間であり、街中での標準的な走行に終始しましたが、この点から見てもNEXEN「N6000」のタイヤ性能は、より期待感を高めてくれたと思います。次回は、もう少しタイヤに負担の掛かる走行を実践していくつもりです。  つづく

2009.4.18

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