タイヤを取り巻く現状理解(ユーザー視点)

タイヤを取り巻く現状理解(ユーザー視点)

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 タイヤはどれも黒くて丸いおかげでその差が分かり難い。タイヤの現状をしっかり理解しないと、どれが愛車に適しているのか一見では判断が難しいのです。

 またタイヤは高価なもの、というこれまでの概念は薄れています。新興国製(アジアンタイヤ)の台頭などが大きく影響しています。それを既定とした上で製品選びを行うのが現状のユーザー視点、と言えるのでは。

(2017.1更新)

タイヤ市場はこうなっている

 シーズン毎に最新タイヤが発売され、市場ラインアップの充実は進みます。2010年に出現し注目の高さで特別視された低燃費タイヤも相応の経過によって世代は進み、今や特別視される製品ではありません。足枷も多くがクリアーされ、スポーツやSUVに至るまで投入実現を図ります。

 一般的にタイヤは概ね4年を目安にモデルチェンジとなります。その時代に沿ったタイヤが発売され、車種人気との関連は見逃せません。近年は軽カーやコンパクトカー、そして低燃費車に傾倒する車種事情から、ボリューム展開を図るにはこれらをターゲットにするのが最もいい。

 しかしながら、独自性を主張するのもメーカーにとっては重要です。かつてフラッグシップを背負うのはスポーツタイヤが定番でした。そこから時代の経過によって低燃費に優れることが最大となり、対極するスポーツタイヤはいつしか蚊帳の外に。暗黒時代は賑やかさを失わせ、いつしか技術の停滞が懸念され始めました。

 そこから市場の興味は動きます。低燃費を図りつつもカテゴリーの特性を失わない、スポーツなら絶対的なグリップ向上は譲れない、です。またプレミアムコンフォートでは、極上の快適性を最上位にしつつ低燃費を図る、という感じかな。

 これにより低燃費一色化した市場に賑やかさが戻ります。すべてに於けるカテゴリーで隆盛が感じられるようになりました。特にSUVは注目のカテゴリーへ成長しています。比較的モデルサイクルが長い(新製品移行が遅い)傾向から、他同様のサイクルへ、となり新たなブランド投入も果たしています。これ当然ながら車種としてのSUVの盛り上がりからです。

スタッドレスタイヤ

 スタッドレスタイヤに目を向けると、新たな進化レベルには驚くばかりです。ナノレベルでの素材開発も一段落し、アイス路面の効きに対しては相応の評価を得ています。そこから低燃費と寿命へ興味が向けられ、これまで以上にトータル性能の高さが強調されています。

 このことは降雪地域に限定された季節商品としてのあり方から、非降雪地域で新たな有効性を打ち出すことに繋がっています。東京でもスタッドレスタイヤの使用を、と今では声高に訴えます。

オールシーズンタイヤ

 そしてここに新たな可能性を膨らませているのが夏冬用タイヤの性能を兼ね備えた全天候型タイヤである、オールシーズンタイヤです。M+S に加え スノーフレークマーク、更には日本の冬用タイヤの証である SNOW マークが追加刻印されるなど、オールシーズン使えることよりも、冬用として条件さえ整えば耐えられる、というのが訴えの本質です。

 限定的であった市場へ新たな挑戦を果たすのは グッドイヤー です。日本でもオールシーズンが進むのか、今後への興味となるところでは。

ユーザーがまず求めるのは性能、その次は?

 タイヤにおける興味として性能は重要です。ただ性能=高性能、が最大とはならないかな。全てにおいて高性能がクルマとのバランスに長けている、ということではないはずです。

 ここでは、性能=バランスの良さ、となるかと。バランスの良さは本来のクルマ性能を最大限に高めます。タイヤが果たす役割、実はここが大切。どちらかが突出していたのでは最大限に繋がらない。

 性能もユーザーの好みが分かれます。カテゴリーに括られ方向付けされていてもメーカーやブランドにより性能差は大きい。夏タイヤで基本となるのは直進安定性、ドライ性能、ウェット性能、低燃費、ライフ、静粛性、乗り心地です。スタッドレスタイヤではアイス性能と雪路性能が加わります。この拘りや実現レベルが差となり好みに影響します。好みは優劣となるケースが多い。

 しかし、同様なら向かうのは価格です。下を見ればアジアンタイヤなど強烈な価格設定が行われており、価格オンリーによる直接的な対峙は厳しい。国内や海外のメジャー製品が誇るのは性能に裏付けされた価格です。この価値をどう伝えるべきかが問われています。

価格で差別化

 一般には高性能になればなるほど価格は上がります。購入に際して性能は勿論ですが価格への興味も重要なポイントになります。中には価格が最も大切、と割り切る人もいるでしょうね。

 国内メーカーには、差別化によりメーカー系列の販売店のみが扱う商品が存在しています。これらは大々的な露出は控えられ、いわゆる専売品としてチラシ訴求等で価格的メリットを強調することが多いかな。

 タイヤ製造での金型の再利用や、輸出用などを該当させることが多く、汎用既存品と同じであってもやや下位にポジショニングされ、名称も変更されるなど差別化を図ります。

 しかし、多数の目に触れる機会は必ずしも多いとは言えず、小売におけるタイヤ販売の特異な形態かもしれません。

 また、大手カー用品店などでは既成として知られるところですが、プライベートブランド(PB)として自社でのみ販売するタイヤが存在します。国内外メーカーのOEM生産により、価格面での訴求にポイントが置かれる商品です。またアジアンタイヤメーカーの商品を数アイテム契約で独占販売する手法も見られます。

 いずれも一般的な市販品とは差別され、低価格なタイヤを求めるユーザーへのアピール商品となっています。

リアル店とネット

 近年はタイヤさえもリアル店に拘らず、インターネットでの購入を選択する人が珍しいことではなくなりました。取り付けの手間も価格への期待が望めることで煩わしさを感じない、ということかと。

 主に国内メーカーのタイヤ小売では、元々他との差別化でメーカー系列のタイヤ販売店のみが扱う商品が存在しています。これらは、カタログやWEBサイトでも紹介されることがなく、いわゆる専売品であり、タイヤ比較の際チラシ訴求等での目玉商品として掲載され、価格的メリットを強調することが多い。

 しかし、過度な価格競争は共倒れの様相も含んでおり、性能重視と価格追求が共存するタイヤの市場環境が理想、であると考えます。

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