寿命を少しでも延ばしたい

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 新たなスタッドレスタイヤへ交換した後に寿命を少しでも延ばしたい、と思うのは当然でしょう。その為の気遣いについて確認します。大よそ夏タイヤと共通ながら、そこは冬専用だし傾倒する部分もあるかな。

 まず購入直後、慣らし走行が必要でしょう。表面の余分な油膜を取り、ホイールと馴染ませ、性能にドラーバーが慣れるなど相応の意味があります。特に氷雪路を走行する特性上、トレッドの油膜を取る、そう一皮剥くことが重要になってくるかと。

 次に空気圧です。空気圧のチェックは安全性に影響します。その不足で走行を続けると片減りや偏摩耗が進み、寿命も左右します。こうなるとスタッドレスとしての役割は早めに終焉となるかも。月に1度は必ず点検しましょう。

 更にはローテーションも実施したい。摩耗の進み方が4本とも均一になる為です。新たなシーズンを迎える時に、昨シーズンからの入れ替え装着を意識するといいでしょう。保管する時、どの位置に装着していたかを記しておくと目安として分かり易い。

 基本的な考え方は夏タイヤ同様ながら、それを踏襲し更に拘ればコンディションの良好を少しでも長く保つこと可能では。

(2018.10更新)
【TOPICS】

慣らし走行の役割り

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 スタッドレスについても慣らし走行の理解が必要かと。快適性と安全性を高める、そして寿命への貢献、更には新品に慣れるなどの目的が見出せます。その結果、本来の性能を十分発揮出来る可能性に繋がります。実施は特段難しいことではないので是非行って欲しい。

 スタッドレスもトレッド面には油などが付着しており、そのままでは特に氷雪路で本来の性能が発揮出来ません。その為に油分を取る(トレッド面の表面の薄皮を剥く)必要があるのです。一部で慣らし無しで新品時でも効きを発揮、と謳う製品が出現しているけれど、やはりより確実性を狙うなら慣らしは行った方がいい、と考えます。

 次に馴染ませる意味合いもあります。装着直後はホイールへの均一な密着不足があります。慣らしによって馴染み偏摩耗等を予防、これが寿命に影響するということです。

 ドライバーがその製品に慣れる、ということも目的のひとつになります。それまでの夏タイヤとは感触も性能も異なりますので、雪がない平時の環境で体感しておくことが重要です。

方法はこう!

 慣らし走行は一定速度で一定距離を走行します。走行環境はドライ、雪の降る前に実践したい。これについてメーカー各社から指針が示されていますが、それぞれ若干異なりますので中間を取りまとめました。

 雪の降る前のドライ路を、60km/hの速度で約150km位走行する。その際には急の付く運転は避ける、です。慣らし後は空気圧の点検を再確認します。より安全、快適に走行する為、しっかりと行いましょう。

空気圧は違うの?

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 スタッドレスタイヤも空気圧の管理は快適性や安全性、そして何よりも効きへの期待を高めるために大変重要です。その加減により状況は変わり、本来の性能を発揮出来ないことがあります。なので月に1度は空気圧点検を必ず実行したい。

  アイス路の場合、空気圧を微妙に下げることで接地面が増しグリップ感への効果が期待されることも。反面、上げると面圧が高まり雪路での効果が謳われます。しかし、ラリーカーでもない限りその都度空気圧の変更を行うことは容易ではなく、現実的でもありません。性能を総合的に発揮させるには、しっかりと空気圧管理を行う必要があります。

トータルで効きを高める!

 微妙な空気圧設定でワンポイント性能への高まりを期待させまが、冬の日常走行は、アイス路、雪路、シャーベット、ウェットそしてドライなど様々な路面環境が待ち受けています。その際、いずれかではそれ以外の条件時に安全性への期待が低くなります。

 トータル的に性能を発揮させる為には、装着するクルマの標準空気圧を維持すること。製品自体もそこを考慮し開発されています。

ローテーション(装着位置交換)

 寿命を少しでも長く、には均等摩耗が大切です。摩耗は装着位置によっても状態が異なり、より均一になるにはローテーション(位置交換)が有効です。その目安は約5,000km、もしくは約6ヶ月と言われます。

 夏タイヤから交換する時のタイミングで実施するのが最も容易でしょう。シーズン終わりの交換時に、どの位置に装着していたかを記しておくとこの時に役立ちます。ローテーションの仕方は以下の図を参考にして欲しい。

ローテーションの具体例

保管方法にも拘って!

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 夏タイヤへ交換した後、スタッドレスタイヤを保管しないといけません。管理の方法次第でコンディションは随分異なりるし、来シーズンもしっかり性能発揮する為にはきちんと行いましょう。

 この時に最も避けたいのは劣化です。要因はいろいろ、例えば直射日光が当たるところは紫外線の影響が大きい。雨の当たる場所や湿度の高いところはゴムの変質が起こりやすい。またバッテリーなどを近くに置くと腐食性が高いオゾンが発生するので劣化に繋がります。更に最近は物騒で盗難が増えており保管場所は屋内、それも施錠出来るとろが理想です。

準備から整えたい!

 まずはスタッドレス表面の汚れを落とします。冬場は過酷な条件で走行します。ゴムの劣化に繋がる融雪剤などがこべり付いていますので、しっかりきれいに落とします。この時に決して洗剤などは使わないように、水洗いが基本です。

 洗ったらよ~く乾かします。濡れたままで保管するとゴムの変質が懸念されます。そして空気は3分の1くらい抜きます。規定空気圧のままだとゴムの張りが継続されストレスになります。張りを抑えゴムを休ませる為にも空気は抜いて、がベストです。そして保管も上述したような環境に近い場所を確認します。

保管手順

その1

保管1

 ホイール装着なら平積みで行います。立てて保管してしまうと接地面のみに圧力がかかり、その部分への負担で全体の性能均一性が失われます。逆にタイヤのみであれば立てて保管です。平積みでは変形する恐れがあります。

その2

保管2

 床等に直接置くと色等が付着する可能性があります。それを防ぐ為にシートやダンボールなどを敷くと良いでしょう。また風通しを良くすることが可能なら尚いい。すのこや角材などを置いて空間を作り、その上にダンボールなどを敷くと理想かな。平積みなら1本置いたらダンボール、また1本置いてダンボールを繰り返します。すべてを丁寧に重ねます。

その3

保管3

 4本をずり落ちないように安定させます。大口径サイズにもなると結構重いし万が一のことがあると怪我などの恐れも。しっかり重ねましょう。

その4

保管4

 外では専用保管袋などあればよいのですが、意外と高価なので大きなビニールでもいいでしょう。下は隙間があるくらい、つんつるてんが良いかと。1本ずつ丁寧に被せてもいい、その際には空気穴を開け湿気がたまらないようにしたい。

 更に月1回くらいビニールをとり、積み重ねの順番を替えれば特定のみにかかる負担が軽減されます。こうして保管することで良好なコンディションの維持が可能となります。

その5

装着位置を表記1装着位置を表記2

 保管するタイヤは外した直後にどの位置に装着していたか記しておくと便利です。来シーズン装着する際、昨シーズンからのローテーションが可能に。意外とこれ重要だと思います。