ブリヂストン PLAYZ PZ-X の特徴
製品情報
ブリヂストンの中で「PLAYZ」ブランドは、ドライブを『楽』にするという概念を提案するタイヤです。「PLAYZ PZ-1」から「PLAYZ PZ-X」への進化は、特にセダン、スポーティーカーへの対象を明確化し、より「らく」=直進安定性、「楽しい」=コーナーリング性能双方の向上が謳われています。
ブリヂストン「PLAYZ PZ-X」のカテゴリーポジションは、「PLAYZ PZ-1」同様スポーツとコンフォートの間に位置し、安定感のある直進性とコーナーリング性能によりステアリングのフィーリングを強調しています。
しかし、ギンギンのスポーツタイヤの性能を削り落としたと言うよりは、コンフォート性能に走りの楽しさを向上させたというのが正直なところです。なので、スポーツという表現はやや重荷という印象も・・
さて「PLAYZ PZ-X」のタイヤ構造ですが、GUTTⅡシミュレーション解析により、左右非対称形状をチューニングして搭載、路面の段差やうねりによって発生する横滑りを抑制し接地性を安定させ、直進性に貢献するそう。
コーナリング性能は、左右非対称パターンの採用、そして3DRZブロック、Xビードフィラー、ACブロックを最適化し組み合わせることで向上させているようです。
また左右非対称パターンは静粛性の向上も謳われ、更に転がり抵抗は従来品と比較して3%低減し、エコタイヤとしての性能も強調されています。
一般に車に対してタイヤのグリップ力が強すぎると、多少の凸凹でもハンドルが微妙に取られ、その修正で運転に疲労感が漂ったり、また逆にタイヤの性能が著しく劣っている場合、車に対する踏ん張り感が不足することで、走行に対する緊張感が高められ、やはり疲労感を感じることがあります。
このようにタイヤによって車の性能は大きく左右され、またマッチングの悪さからも本来の車の性能が発揮できないなど、タイヤの果たす役割は大変重要です。
「PLAYZ PZ-X」はタイヤの主張が車の性能をオーバーテイクすることを避け、車との共存により運転を楽にすることに主眼が置かれていると想像できます。
これは「PLAYZ PZ-1」からの継承であり、それでも個々の性能は更に進化したことが今回の特徴と言えそうです。
「PLAYZ PZ-X」は、総合的に判断して各カテゴリーのいいとこ取りをしたオールラウンド性の高いタイヤであることが強く感じられます。但し、そのことは個性的なタイヤであることには消極的であり、性能に大してはおとなしいモノになりがちかもしれません。
なお、軽・コンパクトカー専用として「PLAYZ PZ-XC」も設定されています。