ピレリ Cinturato P4 の特徴
- カテゴリー:スタンダードタイヤ
- サイズ:13~15インチ
- 扁平率:70~65%
- 発売:2008年
製品情報
ピレリ「Cinturato P4」は、省資源、環境対応を謳うピレリのエコタイヤです。タイヤのカテゴリーとしてはスタンダードクラスであり、それまでの「P3000 ENERGY」の後継にポジショニングされると考えます。
ピレリの「Cinturato」は、2008年1月から既にヨーロッパで発売になっており、国内では2008年8月から発売を開始しています。「Cinturato」は転がり抵抗の低減が図られ、環境対応素材を使うことで省エネやロングライフを謳うブランドです。このスタンダードモデルが「Cinturato P4」になります。ピレリには過去同じネーミングのタイヤが存在していましが、今回はそれとは方向性が全く異なるタイヤです。
「Cinturato P4」のメーカー公表値は、転がり抵抗を20%低減、エネルギー消費量を4%減少、タイヤの平均寿命を30%向上させているのだとか。それにより運動性能と安全性能、省エネ性能を高次元でバランスさせたことが謳われています。
「Cinturato P4」の運動性能は、接地面への圧力分布を最適化させる為のカーカスを採用、これによりあらゆる速度域でトラクション性能やグリップ性能を効果的に発揮するという。またタイヤの長寿命化を可能にする為に、新トレッドコンパウンドを採用しています。
「Cinturato P4」のトレッドパターンは、左右非対称パターンです。OUT側のブロックを大きくデザインすることで、コーナリング性能の向上に貢献。IN側のブロックは、排水性を向上させる為小さめのデザインです。太く刻まれた縦溝は、排水性の向上やハイドロの抑制などに貢献し、ウェットでの確実なハンドリングを実現しています。トレッド全体では微妙にサイズが異なるブロックの効果で、タイヤノイズを抑え静粛性が向上しています。
「Cinturato P4」はスタンダードタイヤとして基本バランスは高く、良い意味でクセの無いタイヤというイメージかと。これ飽くまでもスタンダードレベルでの理解であり、より快適な追求や運度性能の向上を望む場合は、その時点でマイナス面が出現してくると思います。
スタンダードタイヤのカテゴリーは、最近エコタイヤから低燃費タイヤへの進化が急激に拡大しており、エコ性能に関してのみ比較した場合、「Cinturato P4」の評価が上述した通りとなるかは難しい気もします。いずれにしても、ピレリが送り出すタイヤとして、スタンダードクラスでの走りに拘る人にはそれなりの期待感は持てるのではないでしょうか。
インプレッション
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
純正装着のエコピアEP150の乗り味にどうしても納得がいかず、今回ピレリのチントゥラートP4に履き替え、どのような結果が得られるかということで楽しみにしておりました。というのも、ウインタータイヤ、ピレリアイスコントロールの出来栄えが非常によく、夏タイヤに交換した際のギャップが大きかったようです。P4で改善された点は、コーナリングでの剛性感の向上(ふらつきがよく抑えられている)、路面のインフォメーションがよくわかり運転していて安心感がある、といったところでしょうか。EP150に劣る点は転がり抵抗くらいかと…。欧州製タイヤには大変興味をもっておりますが、チントゥラートP4も大変よいタイヤであると思います。ピレリ、コンチネンタルもそうですが、今後このサイズが消えてゆくことは非常に残念です。